鉄筋のどこから測るか
「かぶり」は、外側の鉄筋の表面からコンクリートの表面までの距離です。鉄筋の中心同士を測った間隔とは、図面で寸法の矢印を当てる場所が違います。図の中で鉄筋が線一本に略されているときほど、どの面から測る数字なのかを担当者に示してもらうと読みやすくなります。
小さな部材が支える位置
中国地方整備局のコンクリート構造物の手引きでは、かぶりを確保するため、鉄筋と型枠との間にスペーサーを配置します。直線部分だけに着目せず、鉄筋を曲げた部分や、鉄筋を縛った結束線の端が外側へ出ていないかも扱っています。平らな面で距離を取れていても、角で鉄筋が張り出せば、そこで外側を覆う厚さが変わるからです。
流し込む前に聞く一問
工程説明の際には「ここのかぶりは何ミリ必要で、どの段階で確かめますか」と、対象となる面を指して聞きます。土木構造物の手引きにある施工の目安を、そのまま自宅の基礎の合格値にすることはできません。その工事の図面と仕様に戻って、設計値と打込み前の確認結果を対応させてもらいます。
写真に定規が写っていても、起点が鉄筋の中心か表面かで読み取るものは別です。一本の寸法線の両端を確かめると、見えなくなる隙間に何をつくっているのかが分かります。